×
あなたは過去24時間に
回アクセスしました。
たくさんご利用していただき、大変ありがとうございます! 地方議会議事録検索システム chiholog, yonalog, ... は、無料で提供され、その運営費は広告収入によって賄われています。 このシステムを継続するためには、たくさんの人にアクセスしてもらい、広告収入を維持しなければなりません。 そこでなのですが、もしよろしければ、SNSでシェア・拡散していただき、このサービスの知名度を上げるのに協力していただけませんでしょうか。 何卒、よろしくお願いいたします。 (この画面は、ウインドウの外をクリックするか、右上のxボタンをクリックすることで消えます。)
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
yonalog - 全国47都道府県議会議事録横断検索
chiholog - 地方議会議事録横断検索
滋賀県議会
>
2023-01-24
>
令和 5年 1月24日琵琶湖・CO2ネットゼロ対策特別委員会−01月24日-01号
令和 5年 1月24日地方創生・DX推進対策特別委員会−01月24日-01号
令和 5年 1月24日公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会-01月24日-01号
令和 5年 1月24日行財政・新型コロナウイルス感染症等危機管理対策特別委員会−01月24日-01号
←
令和 5年 3月15日環境・農水常任委員会−03月15日-01号
平成20年11月定例会(第29号〜第35号)−12月22日-07号
→
前
"参加"(
/
)
次
ツイート
シェア
滋賀県議会 2023-01-24
令和 5年 1月24日地方創生・DX推進対策特別委員会−01月24日-01号
取得元:
滋賀県議会公式サイト
最終取得日: 2023-05-15
令和 5年 1月24日
地方創生
・
DX推進対策特別委員会
−01月24日-01
号令和
5年 1月24日
地方創生
・
DX推進対策特別委員会
地方創生
・
DX推進対策特別委員会
会議要録
開会 9時59分 1
開催日時
令和5年1月24日(火) 閉会 11時51分 2
開催場所
第二
委員会室
3 出席した
委員
角田委員長
、重田副
委員長
菅沼委員
、
柴田委員
、
佐口委員
、
田中委員
、
駒井委員
、
海東委員
、
奥村委員
、
冨波委員
(
欠席委員
:
杉本委員
) 4 出席した
説明員
関係職員
5 出席した
参考人
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
理事長
幸重忠孝
氏
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
事業コーディネーター
東岡伶弥
氏 6
事務局職員
岩戸副主幹、
奥主査
、
福野主任主事
7 会議に付した事件
別紙
次第書のとおり 8 配付した
参考資料
別紙
のとおり 9 議事の
経過概要
別紙
のとおり 議事の
経過概要
開会宣告
9時59分 1
ヤングケアラー支援
のための
環境づくり
の
推進
について (1)
当局説明
川副子ども
・
青少年局家庭支援推進室長
(2)
参考人意見陳述
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
理事長
幸重忠孝
氏
事業コーディネーター
東岡伶弥
氏 ◎
幸重
参考人
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
の
理事長
を務めています
幸重
です。本日は、私と
ヤングケアラー支援事業
を担当している
東岡
から
ヤングケアラー
の
子供たち
が置かれている
現状
を報告させていただきます。 私
自身
は、
社会福祉士
として
福祉現場
や
教育現場
で勤務していましたが、10年前に
個人事務所
を設立しました。当初は、京都において
活動
していたのですが、滋賀県の
教育委員会
で
スクールソーシャルワーカー
として勤務していた
関係
から、2016年に滋賀県に
事務所
を移転し
活動
しています。
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
は、貧困や虐待、不登校やいじめなどの困難を抱える
子供たち
が過ごせる
居場所
として、ボランティアの
支援
を受けながら運営されています。現在、約30名の
子供
、
若者たち
が利用していますが、そのうち24名が
ヤングケアラー
と呼ばれる
状況下
で生きています。 昨年3月、県から
ヤングケアラー
の
実態調査
結果が公表され、私個人としては残念な
思い
を持ち、県の
ヤングケアラー事業
を心配していましたが、昨年の夏に、県から
連絡
があり
ヤングケアラー支援事業
を
一緒
に取り組んでいくこととなりました。 国としては、
ヤングケアラー相談窓口
の設置や、
インターネット
を活用した
オンラインサロン事業
が示されています。 私個人としては、まずは
ヤングケアラー
の
子供たち
が何を必要としているか、丁寧に聴くことが大事だろうと考えており、県の
担当者
とも
話し合い
を重ねているところです。 ここで重要なのは、
ヤングケアラーたち
を支える
若者
の力です。今から報告をする
東岡
ですが、初めはアルバイトとして
活動
してもらい、その後、
ヤングケアラー事業
を進めるに当たり
常勤職員
として勤務してもらうこととなりました。 そして、彼のリーダーシップのもと、
ピアサポーター養成合宿
を実施しました。
高校生
や
大学生
の
ヤングケアラーたち
が集まり、
ヤングケアラー
のために何が必要かを話し合った結果、
子供
らしい
体験
が必要だということで話がまとまり、様々な
体験活動
の場をつくり
活動
をしています。
子供たち
は面談といった形では
自身
の事を話すことはありません。
体験活動
の場に
参加
して、皆といろいろな
活動
を行っている中で、
自身
の事をぽろぽろと話してくれます。これが我々の目指す
相談
の形だと考えています。
子供たち
が抱える課題を解消することは難しいこともありますが、
子供たち
が話してくれた
言葉
を社会に繰り返し発信しています。
オンラインサロン
に関しては、
ヤングケアラー
の
子供たち
に
参加
を呼びかけたとしても、初
対面
で
参加
してくる
子供
はいません。
体験活動
の場を通して出会った
子供たち
が、
対面
での会場に来ることが難しい場合には、
オンライン
でも
参加
できるよという形で取り組んでいます。 また、
啓発活動
としては、様々な形で
ヤングケアラーたち
の声を届ける
取組
を行っています。現在、
京都新聞
にて、
体験活動
として合宿の
様子
や
ヤングケアラー
の実態を伝える記事を掲載してもらっています。 では、
本人自身
も
ヤングケアラー
として苦しい
生活
をした
経験
を持ち、現在は困難を抱える
子供たち
の
支援
を行っている
東岡
から
ヤングケアラー
が置かれている
現状
について報告いたします。 ◎
東岡
参考人
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
で
ヤングケアラー支援
を担当している
東岡
です。 まず、私の
自己紹介
をします。私の
家族
は4人
兄弟
で兄と2人の妹と両親がいますが、途中から
母子家庭
になります。妹が産まれて間もなく、父親が
くも膜下出血
で2年間入院することになり、その後は貧しい
生活
が続き
ヤングケアラー
として両親や妹の世話をしていました。当時は
気持ち
の余裕がなく、兄との喧嘩では包丁を突き刺そうとしたこともありました。その後、妹が
高校
3年生で出産し、その
育児費用
を私が負担することになり、当時の私は
大学
に進学中でしたが、結局、
大学
を辞めざるを得ない
状況
になりました。
大学
に進学して一人暮らしを始めた時は、
ヤングケアラー
の問題が解消されたと思っていました。しかし、残された妹が
家事
を全て担うことになり、マンションから飛び降り自殺をしようとして、警察官に抱き締められながら命を救ってもらうことがありました。 当時、
保健師
やケースワーカーの方が、私達の家を訪れることがありました。私としては、育児や
家事
を手伝ってくれるのではないかと期待していたのですが、話すだけ話して終わりで、私が受験生の時も、勉強を教えてくれると思っていましたが、そんなことはなかったという印象があります。
スライド写真
は、実際に私が暮らしていた家の
様子
です。私が家を出てからは、掃除する人がいなくなり風呂も汚れています。別の家に引越しすればいいのでは、と言われますが、喧嘩で壁に穴ができ、その
修繕費用
に何百万円も必要となるため住み続けるしかないのです。 昨年8月、
ヤングケアラー支援
の
活動
として、
高校生
や
大学生
の
ヤングケアラーたち
と
一緒
に、
体験活動
として
琵琶湖
で遊びました。
ボードゲーム
や
ピザ作り
、
紙すき体験
も行いました。
子供
が
自分
らしく過ごせるような
居場所づくり
という
活動
を行ってきました。また、後ほど説明しますが
ワークショップ
も開催しました。 次に、昨年9月は
中学生
の
ヤングケアラーたち
と
琵琶湖
で
ボート体験
や
ピザ作り
など楽しく遊ぶ
活動
をしました。 そして、昨年10月には
小学生
の
ヤングケアラーたち
との
活動
です。当初、
希望が丘文化公園
でアスレチックの遊びを計画していたのですが、大雨のため
守山市内
にある施設「
マザーボード
」の協力を得て、施設の部屋で
ゲーム
などをして過ごしました。 次の
スライド写真
は、冬期における
活動
の
様子
です。
彦根市内
で
活動
されている団体「芹川の河童」と協力して、
ヤンマーミュージアム
と旅館を貸切りました。
子供たち
が自由に遊んでいる
様子
の
写真
ですが、レストランでランチを食べたりしている
様子
です。また、
子供たち
は
ヤンマーミュージアム
に行ったことがなかったので、疲れ果てるまで遊んでいました。帰り道で、楽しい
思い
出ができたと話してくれました。 次の
スライド写真
は、
オンラインサロン
の
様子
です。
オンラインサロン
だけでは、呼びかけても
参加
してくれる人がいませんので、
対面
の
居場所
もあり会場に来られない場合に、
オンライン
での
参加
もできるような形で実施しています。
当事者
の
子供たち
は、
ワークショップ
を求めているわけではありませんので、
ボードゲーム
などの楽しい時間を過ごし、その中で悩みや困っていることを少しずつ皆と共有する、そのような
活動
をしています。 この
写真
は、
びわこ成蹊スポーツ大学
の
学園祭
での
様子
です。
高校生
や
大学生
の
ヤングケアラーたち
が
スタッフ
になり、
モグラたたき
や輪投げをして
地域
の
子供たち
と遊ぶ
活動
をしました。 次の
写真
は、
琵琶湖汽船株式会社
からの招待を受けて
ミシガン船
に乗ったときの
様子
です。次に、
配食事業
の
様子
です。
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
で過ごすときだけは、美味しい御飯を食べられて銭湯に入ることができ満足して帰宅できたとしても、それ以外の時間は
家事
や
兄弟
の面倒を見ているのが
ヤングケアラー
の
子供たち
の
現状
です。そんな
子供たち
の負担を少なくしたいという
思い
から弁当を各
家庭
に配る、
配食事業
を開始しました。 次は、立命館
大学
を訪れたときの
様子
です。その時に
ヤングケアラー
という
言葉
を知っていますかという
アンケート
を行いました。
アンケート
結果は、知っていると回答した人が多かったです。ただ、
ヤングケアラー
の
言葉
は知っているが、次にどうしたらいいのか分からず、知っているだけで終わっているとの
意見
もありました。
大津清陵高校
で行った
アンケート
では、
職員室
の前に貼られている
ヤングケアラー
の
啓発ポスター
を知っているか調査したところ、見たことがあると回答したのは2名で、見たことがないと回答したのが18名でした。
啓発活動
として
チラシ
や
ポスター
を配布していますが、
子供たち
はゴミ箱に捨てているのが
現状
です。 ◎
幸重
参考人
補足しますと、先ほどの
写真
は、楽しそうな
子供たち
の
様子
ばかりで、これが
ヤングケアラー支援
なのかと疑問に思われた方がいると
思い
ます。しかし、
ヤングケアラー
に限らず
子供たち
が抱える心のしんどさは、
見た目
では分からないです。
自治体
が
相談窓口
を設置し、
相談カード
を配布したとしても
ヤングケアラー
の
子供たち
は
相談
に来ません。
体験活動
の
参加
申込み
の
チラシ
や
ポスター
を配布したとしても
参加
してくれません。
ヤングケアラー支援事業
に
参加
することとなった
小学生
や
中学生
は
ソーシャルワーカー等
の紹介によるものばかりです。 また、
子ども食堂
のような
子供
の
居場所づくり
に取り組まれている
運営者
に、
ヤングケアラー
の
子供たち
を、私達の
こどもソーシャルワークセンター
に紹介してくれませんかと案内しました。一人でも多くの
ヤングケアラー
の
子供たち
とつながることができるのではと期待していましたが、結果として紹介されることはありませんでした。 我々のような
ソーシャルワーカー
と
教育現場
の
スクールソーシャルワーカー
が協力して、困っている
家庭
に必要な
支援
を行いながら、
子供
が楽しい
体験
ができるような
環境
をつくることが大事だと
思い
活動
しています。 では、
活動
を通して
子供たち
がどのようなことをつぶやいていたのか、
東岡
から発表してもらいます。 ◎
東岡
参考人
高校生
と
大学生たち
に
ヤングケアラー
に関する動画を見てもらい感想を聞きました。まず、なぜ
ヤングケアラー
の
子供たち
は
相談窓口
に行かないのかを聞くと、
自分
が
ヤングケアラー
であると思っていないから、との回答が多かったです。当時の私も、
家庭
の事情を他人に知られたくない
気持ち
があり、
相談自体
も身近な人には伝えたいが全くの他人には話したくない、
相談
しても何も変わらないと思っていました。
相談
して
解決策
が提示されるわけでもなく、
相談
したことが
家族
に知られてしまい
罪悪感
を持つ
子供たち
もいます。 では、
ヤングケアラー
の
子供たち
を
相談窓口
につなげるためには、どうすればいいのかを
話し合い
ました。まず、公務員や年齢が離れている人には、何も話したくないし質問もしてほしくない
気持ち
があるので、話しやすい
環境
が必要だろうとの
意見
がありました。そして、
学校
の
先生
に関しては、
先生
を頼りたい人と
先生
は嫌いだから頼りたくない人と
意見
が分かれました。 次に、どのような
支援
があればいいのか
話し合い
ました。放課後に集まれる
場所
や落ち着いて過ごせる
場所
、
友達づくり
ができる
場所
が欲しいという
意見
がありました。また、
精神障害
は
見た目
では分からないので、
精神障害
について
行政
や
学校
の
関係者
に理解してほしいということや、18歳以上の
若者
にも手厚い
支援
が必要だという
意見
がありました。 次に、周りの
人たち
はどうしたらいいか
話し合い
ましたが、周りの人も実際に
相談
を受けたとして、どうすればいいのか分からないだろうという
意見
がありました。友達に
相談
して深刻に受け止められ友達との
関係性
が悪くなることもあるので、何でも話せる人や
関係づくり
が大事だと
思い
ます。 例えば、経済的に困っている
家庭
の子が
自分
で貯金して
最新作
の
ゲーム
を買うとき、私にどれを買えばいいか聞いてきました。普通は
家族
に聞くことだと
思い
ますが、
相談
できないような
家族関係
なのだろうと
思い
ました。
インターネット相談
ですが、
ヤングケアラー
の
子供
から
連絡
を受けることはありません。こちらから
相談
してくださいと
連絡
すると、相手から
連絡
してこないでと怒られたことがあります。 大人、
行政
や
政治家
に伝えたいことは、
NPO法人こどもソーシャルワークセンター等
の
現場
に来て、
子供たち
の声を聞いてほしいです。
学校
の
先生
に対しては、
自身
の
価値観
を押しつけないでほしいです。昔の
自分
も同じような
環境
で育ったから大丈夫との
考え方
で
子供たち
を扱わないでください。 国が示す
モデル事業
を実施しても効果はありません。
相談窓口
に来る人は年齢的に20歳を超えた
人たち
ばかりで、
子供
が
相談
できるところがありません。
こどもソーシャルワークセンター
で過ごしている中で、時々、
子供たち
が話してくれるので、その声を聞き取っています。 最後に、一時
保護等
の
行政機関
と関わったことのある
子供たち
は、大人との面談が繰り返し行われ、
自身
のトラウマとなる
経験
を
思い
出してつらいです、と言っています。あと、
子供たち
が
意見
表明する機会をつくってほしいと
思い
ます。
当事者
の
子供たち
が集い、考えられる
子供議会
のようなことができたらいいと
思い
ます。 以上になります。ありがとうございました。 (3)質疑、
意見等
◆
菅沼利紀
委員
子ども食堂
から
ヤングケアラー
の
子供たち
の紹介がない
現状
について、何か
意見
がありましたら教えてください。 ◎
幸重
参考人
私は生きづらさを抱える
子供たち
にこそ、それぞれの
地域
に
居場所
が必要だと思っています。
コロナ禍
で
活動
できない
状況
にありますが、
子ども食堂
は誰でも利用できる
居場所
になってきたと
思い
ます。
ヤングケアラー
の
子供
だけを集めるのではなく、誰もが利用でき、その中で
ヤングケアラー
の
子供
も利用しているのが大事だと思っています。 ただし、
運営者側
が準備に追われて、
子供
の抱える苦しみや
子供
がつぶやいている声に耳を傾けられていないところがあると
思い
ます。食べることだけ、弁当を配るだけになり、
子供たち
の声を聞く機会がない
状況
にあると
思い
ます。このことが
ヤングケアラー
の
子供たち
を私達に紹介されなかった理由なのかと考えます。
子ども食堂
のような
居場所
に
ヤングケアラー
の
子供たち
がどれだけいるのか、調査してもいいのではないかと
思い
ます。 ◆
菅沼利紀
委員
子供たち
の
気持ち
を語り合うためには、
オンライン
の
やり方
では難しいと考えているのでしょうか。 ◎
幸重
参考人
オンラインサロン
や
オンライン相談
の課題は、
気持ち
が伝わりにくく誤解が生じることです。 また、
オンライン相談
で本質的な話をしようとすると、質問を投げかけてばかりになります。
相談者
である
ヤングケアラー側
からすると、
オンライン
では十分に
相談
できないと
思い
ます。
オンラインサロン
に関しても、困り事をテーマにして
話し合い
をしたのですが、家の
悩み事
を話して
気持ち
が沈むので、そうではなく皆で集まったのだから
オンラインゲーム等
で遊ぶほうが有意義な時間を過ごせると、
活動
を通じて感じています。 ◎
東岡
参考人
オンラインサロン
は、
家庭
の
問題事
を家の中で話さないといけないわけで、周りに
家族
がいる中で本音が言えません。
対面
で話せる
居場所
が大事だと思っています。 ◆
菅沼利紀
委員
ヤングケアラー
は最近注目され
実態調査
も近年始まったところですが、
ヤングケアラー
の
子供たち
は
増加傾向
にあると感じられていますか。 ◎
幸重
参考人
私は、
スクールソーシャルワーカー
の
仕事
もしており
児童福祉
の
現場
にいます。貧困と虐待を抱える
ヤングケアラー
は昔から多くいましたし、急増している実感はないです。 ただ、昔は見過ごされていた
家庭
の
ヤングケアラー
、例えば父親が
仕事
をして収入はあるが母親が精神的に病んで
アルコール依存
である
家庭
や、
兄弟
が障害を持っていて、そのことで
子供
らしさが奪われているような
ヤングケアラーたち
は、今まで見過ごされてきたと
思い
ます。近年の啓発や注目が集まったことにより、
ヤングケアラー
として認識されるケースが増加しているという実感があります。 ◎
東岡
参考人
私も両親がいて幸せな
家庭
でしたが、父親が病気になったことで母親が
子供たち
を養わないといけなくなり、突然、
貧乏生活
になったので、普通の
家庭
にも起こる問題だと
思い
ます。 ◆
海東英和
委員
先ほどの
スライド写真
には、
学校
の
先生
が信頼できないという
意見
がある一方で、
学校
の
役割
や
仕組み
を整理することで
ヤングケアラー
の
子供たち
を発見し
支援
できる糸口になることも示されていました。また、
スクールソーシャルワーカー
が少ないので増やしてほしいとの
意見
がありました。まず、求められる
学校
の
役割
や
仕組み
について、どう考えているのか教えてください。 ◎
幸重
参考人
子供たち
が
学校
に何を求めるのかというと、
学校
が助けてくれることを期待しています。私も
学校
を中心にして
ヤングケアラー
の発見や
支援
につなげる必要があると
思い
ます。大切なことは、
先生
や
スクールソーシャルワーカー
が生きづらさを抱える
子供
を発見したときに、
支援先
に確実につなぐことです。 また、
ヤングケアラー
の
子供たち
が
地域
の中で
子供
らしく過ごせる
場所
が足りていないと
思い
ます。現在、
学校
の中に
子供たち
が過ごせる
場所
をつくる
取組
を
大津清陵高校
で実践していて、成果を上げています。いろいろな
やり方
で
子供
の
居場所
をつくることはできると思っています。 ◎
東岡
参考人
こどもソーシャルワークセンター
に来る
子供
の家を訪問したり電話したりするのですが、嫌だと感じる
子供
も中にはいます。それぞれの
子供
に適した
支援
が必要だと
思い
ます。 ◆
海東英和
委員
学校
の
先生
や
行政
の関わり方などにおいて、必要な
仕組み
や制度は何でしょうか。命の危険にさらされている
子供
には
生活保護等
の
行政
の責任で
支援
すべきですが、そこまで深刻でない
ヤングケアラー
への
支援
のあり方は難しいと
思い
ます。
子供
らしく楽しく過ごせる
居場所
をつくる方向は理解できますが、同時に
家庭生活
を
支援
することも併せて行う必要があると
思い
ますが、いかがですか。
◎
幸重
参考人
スクールソーシャルワーカー
が担う
役割
は大きく、期待もしています。ただ、
スクールソーシャルワーカー
の制度が始まって14年間が経過しましたが、
自治体
によって
役割
や
仕事内容
が異なっている
状況
です。
現場感覚
になりますが、
学校側
に様々な助言や指導をするアドバイザーとして
スクールソーシャルワーカー
に期待する
自治体
もあります。しかし、そうではなく、
スクールソーシャルワーカー
の
仕事
はその
地域
を理解して顔なじみの
関係
を築かないと、
ヤングケアラー
の
子供たち
を早期に発見して対応することはできないと
思い
ます。 ただ、
スクールソーシャルワーカー
は収入が低く雇用も安定していないことから、その職を選ぶ人が少なく、結果的に
人員不足
の
状況
です。安定した収入と雇用がないと、表面的な
支援活動
しかできず、救われない
子供
が増えると思っています。 私は、
スクールソーシャルワーカー
が安定した雇用の中で働ける
環境
を整える必要があると
思い
ます。 ◎
東岡
参考人
私の妹は
私立高校
に通っていたので、
スクールカウンセラー
や
ソーシャルワーカー
がいませんでしたが、
保健室
の
先生
とはよく話していました。しかし、
学校
を卒業すると、卒業した人と長時間話すことはできないと
保健室
の
先生
から言われたようです。私も
高校卒業
後、
高校
の
図書館
で勉強したかったが、
学校側
から無理だと言われました。このような
経験
から
子供たち
にとって居心地の良い
場所
が必要だと思っています。 ◆
海東英和
委員
学校
や
図書館
のような
公的施設
が
子供たち
の
居場所
になっていない
状況
であるなら、
行政
は
考え方
を変える必要があると感じました。今回、
県議会議員
に対して
意見
したいこと、取り組んでほしいことはありますか。 ◎
幸重
参考人
子供
の声に耳を傾けてほしいということに尽きます。そのときは、
子供
が話しやすいような
環境
の中で話を聞くことが大事です。
県議会議員
である皆さんも、生きづらさを抱える
子供
、
若者たち
を何とかしたいという
思い
を持たれていると
思い
ますが、
子供たち
一人一人の声に耳を傾けるというところに重きを置いてほしいです。 ◎
東岡
参考人
私は、
人件費
を増額してほしいです。現在、
ヤングケアラー
の
支援事業
は、私が一人で実施しているので大変です。また、
ヤングケアラー
の
子供たち
は、
活動
の当日に親の面倒を見ないといけなくなり
参加
できなくなることが多く、その
連絡
も私が一人で担っているので負担が大きいです。
活動
を実施する
スタッフ
が増えてほしいと
思い
ます。 ◆
佐口佳恵
委員
インターネット
で自殺や家出の
子供
に対する
アウトリーチ事業
を実施しているとのことですが、どのような
状況
か教えてください。 ◎
幸重
参考人
昨年度、
助成金
を利用して
インターネット
上で困り事をつぶやいている子にアプローチをする
取組
に、
東岡
も取り組みました。それでは
東岡
から報告いたします。 ◎
東岡
参考人
ヤングケアラー
の
子供
、
若者たち
を
ツイッター
やLINEで発見していく
取組
ですが、死にたい、家出したい、
兄弟
の面倒を見たくないという内容を発言した
子供たち
に
連絡
して
相談先
を紹介しても、あまり効果がない
状況
です。
インターネット
による
やり取り
は、雑談で終わることが多いです。 事例の一つに、姉が4人の
兄弟姉妹
を連れて家出してホテルに宿泊しているところを
ツイッター
で発言していたものを見つけて、
やり取り
していたのですが、途中で
連絡
が途切れてしまいました。その後、
やり取り
をしていた子の兄と会う機会があり、
やり取り
をしていた子が自殺したことを聞きました。何とかできなかったのかと悩みましたが、この
アウトリーチ事業
を継続して実施できる時間や資金もないのが
現状
です。 ◆
佐口佳恵
委員
今回、
家事支援
、
学習支援
、
交通費支援
、そして
人手不足
である
現状
を聞きましたので、
県議会議員
としてできることを頑張って取り組みたいと
思い
ます。 ◆
駒井千代
委員
子供
の声を聴いてほしいとの
意見
を頂きました。聴き方として、横に並んで
一緒
に
活動
していく中で
子供
の声を聴くべきであるとのことですが、そのような
心構え
に関する研修を幅広い人にやっていく必要があると
思い
ましたが、いかがですか。 ◎
幸重
参考人
子供
の声を聴く
心構え
について研修も必要だと
思い
ます。私としては、
学校
は
子供たち
が集まる
場所
ですので、
自分
の
意見
を発信する場を
学校
の中につくる方法もあるでしょうし、
学校
の
教育活動
の中で
意見
を発信できる方法もあると
思い
ます。 来年度の
ヤングケアラー事業
で、
高校
や
大学
に出向いて何かできないか考えているところです。 ◆
駒井千代
委員
ヤングケアラー
の
子供たち
が、
子供
らしくいられる
居場所
をつくる事業は、
助成金
といった一時的でなく恒常的に実施できる
仕組み
が必要だと
思い
ました。私たちも頑張って取り組みたいと
思い
ます。 ○角田航也
委員長
幸重
様、
東岡
様におかれましては所用がありますため、ここで御退席いただきます。大変お忙しいところ、当特別
委員
会に御出席いただきまして、誠にありがとうございました。 (
参考人
退席) ○角田航也
委員長
それでは、最初に執行部より説明を求めました、県の
取組
概要について質疑、
意見等
がありましたら発言願います。 ◆
菅沼利紀
委員
ヤングケアラー
の課題に対して実施している施策の内容を教えてください。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
今年度、
ヤングケアラー事業
としては、ピアサポートや
オンラインサロン
を中心に
子供たち
の
居場所
や話せる機会の
場所
づくりを進めています。また、市町との緊密な連携を行うため
ヤングケアラー
に関するコーディネーターの配置やスーパーバイズの体制も必要と考えています。そして、今年度、
関係
課で構成するプロジェクトチームを設置して庁内連携会議を実施しています。 ◆
菅沼利紀
委員
市町との連携を進めるとのことですが、県が予算を確保して市町と実施するのか、市町の予算で実施してもらおうと考えているのか、教えてください。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
市町との連携としては、コーディネーターを配置して市町への
支援
を行うほか、
関係
機関の職員に対する研修を県で実施する予定です。 国庫補助事業の
オンラインサロン事業
等は、県と市町とで同額の補助金額が設定されています。ただ、県内の市町では各事業が実施されていない
現状
があるので、県がモデル的に先行してピアサポート、
オンラインサロン
の事業を実施して、各市町にも
取組
が広がるよう進めています。 ○重田剛 副
委員長
ヤングケアラー
の課題は、
教育委員会
と連携して、それぞれの
子供
の事情に合わせて対応する必要があると
思い
ます。そのためにも、県として実態を把握していることが必要だと
思い
ますが、どの
地域
に、どれぐらいの
ヤングケアラー
の
子供たち
がいるのか把握していますか。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
ヤングケアラー
の
実態調査
を令和3年度に実施しています。様々な機関と連携して
ヤングケアラー
の
支援
体制の在り方を検討する目的から、
学校
や市町の要保護児童対策
地域
協議会や
相談
機関を通じて
ヤングケアラー
と思われる
子供
の数を調査しました。各機関の中で
学校
から報告される人数が最も多く、滋賀県全体で
ヤングケアラー
と思われる
子供
は590人いると回答がありました。 なお、各市町の要保護児童対策
地域
協議会で
ヤングケアラー
と思われる
子供
の数は132人でした。 ○重田剛 副
委員長
先生
との信頼
関係
がないと
子供
は
相談
しないと思うので、担任制ではなく教科担任制にしてもいいのではないかと思っています。様々な
先生
と関わることで、どの
先生
に
相談
するか
子供
の選択が広がるような
仕組み
を検討する必要があると
思い
ます。
教育委員会
と連携して、県は実態を把握した上で必要な施策を検討してもらいたいと
思い
ます。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
学校
の
先生
方との連携は、大事であると認識しています。来年度に実施する
ヤングケアラー
に関する専門研修では、
学校
の
先生
も
参加
するよう促したいと思っています。福祉や介護、様々な
関係者
が集まり、
ヤングケアラー
の実態について多角的な視点で理解を深める必要があると
思い
ます。 ◎河地 幼小中教育課生徒指導・いじめ対策
支援
室長 教科担任制についてですが、小
学校
においては様々な
先生
が関わるような
仕組み
を教職員課で検討しています。複数の
先生
が
子供
に関わることは大事であると
思い
ます。 また、不登校の
子供
については、休み始めの早いタイミングでアセスメントすることが大事であると感じています。そして、小
学校
や中
学校
における不登校の要因の多くは、
先生
との相性が悪いという調査結果がありますので、
ソーシャルワーカー
やカウンセラーと連携して対応できるように努めていきたいと
思い
ます。 ◆冨波義明
委員
ヤングケアラー
関係
の施策を実施する前提として、
ヤングケアラー
の人数や
状況
を正確に把握する必要があると繰り返し発言してきましたが、県は
関係
機関に対する調査で済ませています。
子供
自身
が
ヤングケアラー
かどうか分からない場合や、認識していても言えない場合があるので、
子供
本人への調査は実施しないと説明を受けました。しかし、本人が認識していなくても、また言いにくい場合でも実態を把握できるようにするべきです。また、科学的で客観的に調査する方法がありますので、その調査方法を活用するよう
意見
していますが、実施していません。
学校
の
先生
は30人、40人の生徒を相手しているので、全ての
ヤングケアラー
の
子供
を見つけられないと
思い
ます。科学的で客観的な調査方法を活用しながら正確に実態把握することを先に行うべきと
思い
ますが、いかがですか。 ◎河地 幼小中教育課生徒指導・いじめ対策
支援
室長 科学的な調査方法として、学級アセスメントテストがあります。過去、効果検証として5校で学級アセスメントテストを実施し、その効果を市町の
教育委員会
に紹介する事業を実施しました。しかし、限られた予算の中で、県および市町においても、学級アセスメントテストより
スクールカウンセラー
等の配置に注力してきたことから、その事業は無くなりました。来年度においても学級アセスメントテストを実施するための予算は確保できていません。 ◆冨波義明
委員
北海道、岡山県、広島県では、学級アセスメントテストに代わる
自治体
独自の調査方法を作成して客観的で科学的に
子供たち
を把握しています。 学力、いじめの問題、
ヤングケアラー
に関しても、学級アセスメントテストで細かく調査できるので、実施に向けた議論をしてほしいです。 ◆
海東英和
委員
ヤングケアラー
の実数調査の結果、
学校
からは590人との報告があり、一方で、市町からは130人程度と報告があったとのことですが、
学校
が把握した人数と市町が把握した人数に差が生じた理由と、県はどう対応してきたのか教えてください。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
学校
で把握した590人のうち、
学校側
で何らかの
支援
が必要であると判断したケースが53件ありました。この53件については、全て電話にて現在の
状況
を確認し、市町の要保護児童対策
地域
協議会の福祉部局との連携によるサポートや見守り
支援
が実施されていることを確認しました。また、
学校側
の了解を得て、県から市町の担当部局に
連絡
を取り、
状況
確認や
支援
に向けた準備について個別に調整したところです。 次に、
学校
が把握した590人と市町が把握した132人の数字の差については、十分な分析や対応ができていません。 ◆
海東英和
委員
支援
が必要と判断された53人の
子供たち
を市町の福祉部局に任せて終わりですか。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
市町の要保護児童対策
地域
協議会を通じて
支援
しているのですが、その協議会の構成員には県の児童
相談
所も加わっています。 ◆
海東英和
委員
ヤングケアラー
の問題は、虐待やDVと違い、
行政
が関与しにくい課題に対処することが求められていると
思い
ます。県は制度や政策を検討して必要であれば条例を策定するなど、対応すべきではないですか。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
子育て世帯の訪問
支援
臨時特例事業があり、内容としては、食事準備、洗濯、掃除を代行する
家事支援
や、保育所等への送迎をする育児
支援
で
ヤングケアラー
の負担軽減につながる事業です。事業の実施主体は市町になりますが、県として財源の一部を負担するなど、この事業が展開されるよう市町を
支援
しています。 ◆
海東英和
委員
市町が実施主体となるのであれば、財政負担は国や県が行うことを明示して市町を
支援
する必要があると
思い
ます。 ◆
駒井千代
委員
子供たち
の
思い
を引き出すため、話しやすい
環境
と
子供
との
関係づくり
が大事で、このことに関する研修が必要だと思うのですが、現在、実施されている研修の内容について確認させてください。 私の
経験
ですが、様々な事情を抱える
家庭
の
子供
と楽しく遊んでいると、
子供
から話しかけてきて、非常に深刻な話をすることもありました。この
経験
からも、
こどもソーシャルワークセンター
が実施する
体験
事業の継続的な実施を
行政
として確保する必要があると
思い
ますが、いかがですか。 ◎川副 子ども・
青少年局家庭支援推進室長
ヤングケアラー
関係
の研修内容については、
ヤングケアラー
の概念や注意すべき点、また
ヤングケアラー
として認識した場合にどこにつなぐか等について周知しているところですが、
子供
の心情に寄り添い自発的に話せるような
子供
との
関係づくり
の部分に関する研修の実施には至っていません。来年度の専門研修においては、カリキュラムを組んで実施したいと
思い
ます。 次に、
子供たち
が安心して話せる
場所
や機会を確保することは重要と考えていますので、次年度以降も
体験
事業の
活動
が継続して実施されるように対応したいと
思い
ます。 ◆
駒井千代
委員
研修の在り方についてですが、座学的に話を聞くだけではなく、教職員や福祉介護の様々な
関係者
を交えてのグループワークを取り入れるなど、
関係者
相互の認識、知識の向上につなげる
仕組み
をつくる必要があると
思い
ますので、よろしくお願いします。 ◆
佐口佳恵
委員
参考人
からの
意見
の中で、何か実現できそうなことがあれば教えてください。 ◎大岡 健康医療福祉部理事
子ども食堂
において、
現状
として運営側が
子供
の抱える苦しみや
子供
がつぶやいている声に耳を傾けられていない場合があると、
参考人
から
意見
がありました。
運営者
や
支援
者がアンテナを張り
ヤングケアラー
の
子供
に気づくことが重要と考えていますので、研修等を通じて認識や意識の向上につなげるなど、
支援
者の育成を進めたいと
思い
ます。 閉会宣告 11時51分 県政記者傍聴:毎日、京都 一般傍聴 :なし...
地方議会議事録
全都道府県市区町村議会
47都道府県議会
東京23区議会
政令指定都市議会
各都道府県内市区町村議会議事録
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
静岡県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
国会議事録
国会